プログラミング教育が必修化されることで文部科学省も指針の作成と学校のICT環境整備に慌ただしくなっていますが、もうひとつ注目したいのがSTEM教育です。STEMはScience(科学)とTechnology(技術)そしてEngineering(工学)とMathematics(数学)の頭文字をとっています。日本で近年注目を集めはじめたものですが、いったいどういうことなのでしょうか。実はこれら理数系の能力を伸ばすことで、今後ビジネス分野において日本の国際競争力が向上すると考えられています。国だけでなく企業も教育体制の普及に乗り出していますが、将来を担う子供たちに教える立場の講師の人材はどのように確保しているのでしょうか。企業のこうした求人に応募するためには、大学卒以上で社会人経験のある人材である必要があるのが一般的です。業務に営業スキルが求められる場合は営業経験も求められます。つまり、必要とされているのは教師の経験やプログラミングの技術ではなく、実際に社会に出てその仕組みを実践してきたビジネスマンと言えるかもしれません。活きたビジネス理論を知るベテランに、教師として活躍できる場が拓けていると言えるでしょう。